日本統治時代のレコード | ||
ふろあ | 11/13(日) 14:02:58 No.20111114232034 | |
当方、SPレコードなどで古い音源を聴いたりしていますが、時々日本統治下時代の朝鮮譜のSP盤を目にします。画像は南仁樹の『釜山港』という流行歌です。盤質の感じから推察して昭和15年以降? 古賀政男の『酒は涙か溜息か』や『湯の町エレジー』のようなエレジー調で、歌唱は小畑実と少し似ている印象です。 コロムビアの新聞広告にある蔡奎Yは、内地では長谷川一郎、佐伯周二などの芸名があり、『酒は涙か溜息か』(藤山一郎)や、『走れ幌馬車』(松平晃)などの大ヒット曲の朝鮮語盤を吹き込んでいます。『走れ幌馬車』は朝鮮譜では『紅涙怨』という曲名となっており、金岸曙という人が作詞をしています。私はハングルが読めませんので何を唄っているのかよくわかりませんが、タイトル文字が原曲と随分印象が違います。 そのほか面白いなと思う盤では、日本民謡の『安来節』と『鴨緑江節』を、韓春汀という人が朝鮮語で吹き込んでいます(コロムビア盤/日本俚謡と副題があります)。『鴨緑江節』は朝鮮が題材ですが、曲自体は日本民謡で戦前に唄われ流行しました。 OKレコードで、寸劇のようなコミカルな歌謡ドラマが入った盤では、人物が京城駅に降り立つ場面で始まり、女性のアナウンスで「ソウルでございます。安奉線・・方面乗り換えの方はこちらでございます」と日本語で入っていました。当時の京城駅ホームのアナウンスはこんな感じだったのでしょうか。駅を出た人物が「タクシー」と、タクシーを呼ぶ描写もあります。 話の中に、大正時代に流行り唄『籠の鳥』のフレーズを女性が日本語で唄ったり、男女の共唱で『二人は若い』を朝鮮語で唄ったりしています。タイトルがハングルで書かれておりわかりませんが、レーベルには孫一平、金貞淑という人がアーチスト名の所に記載があります。 |
||
|
〔 掲示板に戻る 〕 | 〔 ホームページに戻る 〕 |