Home > 昔の生活と文化 > 住居温突(オンドル) (床暖房)
写真は釜山の華明洞にある漁村民俗館の
展示物で昔の住居実物大模型です
これが一番 簡易な住宅です。部屋が1つあって、煮炊きをするカマドが外に
あります。煙はそこから床下を抜けて反対側に
出る温突(オンドル)になっています。冬の寒さから床暖房で身を守ることを優先に
したため天井は低く入口や窓も最小の大きさに
なった生活の知恵です。だから通気が悪く、夏はすごく暑いのです。
写真は「草家」と呼ばれる田舎の住居
漁村の家より大きくなり複数の部屋が
あります。同じく冬の寒さ対策の住居です。
イザベラ・ビショップ女史が明治時代の
開国当時の旅行記で夏に田舎を調査した
時、オンドルで部屋が蒸され暑さで寝る
ことが出来なかった記されています。「近代化40年」24頁(朝鮮日報社)
月刊「朝鮮」1980年1月号付録より
地主や両班などの金持ちや官僚になると
屋根は瓦葺になり、部屋も増えます。台所は別室ですがカマドの煙が居間の
床下を 抜けるオンドルである事は共通です。夏の暑さのためには壁が無く高床で風が
抜ける別室を 持つのが上流の生活です。(2007/05撮影 南原民俗村)
官庁や寺、学校などお金に余裕があるところは
部屋ごとにオンドルの炊口が外にあります。下男下女が外で火をくべるのです。
東莱郷校 の教師控え室の裏
現在の韓国の住居暖房は 管を床下に埋めて、ガス・電気などで作った温水を循環させて
床を暖める方式が 多いと聞いています。
釜山でお昼を . 釜山旅行の基本情報 . 人物 . 歴史 . 乗り物 . 交通史 . 名所・旧跡 . 釜山の街角風景
. 釜山の街角今昔 . 街角今昔2 . 食べた物 . 昔の生活と文化 . 釜山近代史年表