この曲は歌詞カードがあるのと、当時のヒット曲だということで参考に入れました。
歌詞カードは当然ハングル表記です。 下のほうにオーケーレコードの親会社の帝国蓄音器株式会社(テイチク)の漢字表記があります。
左の顔写真は歌手の李花子でしょう。
なお、歌詞カードにはテイチク京城文芸部のメモが糊付けされていて、便箋には手書きで日本語の歌詞とコルマンテの意味が書かれていました。コルマンテとは「牧草を入れるもの」の意だそうです。
(クリックで拡大)
レーベルのカテゴリーは流行歌ではなく「新民謡」とあります。新民謡は現代(当時)に作られた新しい民謡という意味ですが、この曲の場合は流行歌的なテイストで作られた民謡風の歌謡曲という感じです。
曲中に牛の鳴き声が入っていて趣向を凝らしていますが、編曲を担当した作曲家・孫牧人は戦後の日本で久我山明という名前で『カスバの女』(昭和30年、テイチク。歌唱はエト邦枝)を作曲したことでも知られています。
ふろあ
|