慶尚道献納機資料
献納機とは企業や団体、個人からの寄付金を集めて、そのお金で戦闘機などの軍用機を献納
したものです。昭和七年から始まり終戦まで続いたようです。
朝鮮でも多くの飛行機が陸軍や海軍に献納されたのですが・・・戦争協力の資料は隠したいとする
現在の韓国の事情もあり詳細はあまり分かっていません。
例：個人で陸軍と海軍に戦闘機を寄付した慶北の 金持ち文明琦
この資料は大邱の
達城公園内にある大邱郷土歴史館で
献納機資料の特別展示会(2005年）で
公開されたものです。
展示会の後、絵葉書は持ち主に返却され、博物館にはコピーした資料が残っていました。
コピーを再複写させて貰った物なので画質は落ちますがなんとか読めると思います。
愛国第九七九戦闘機（慶南地主奉公会）
この絵葉書では一式戦闘機「隼」です。
この絵葉書では九七式戦闘機です。
同じ番号の愛国九七九号は1機しかないはずですが・・2種類の機種の絵葉書が出る意味は
戦争中なので実際の機体を持ってきた命名式はやらないで入金受付して絵葉書を作った為
寄付した慶南地主会の人たちも飛行機は見ないで絵葉書をもらっただけでしょう。
慶南地主奉公会は海軍にも戦闘機を
同時に贈りました。
報国第七九五号（零式艦上戦闘機）です。
愛国第一〇〇一・一〇〇二号（慶南陜川郡）
この絵葉書では一式戦闘機「隼」です。
この絵葉書では九七式戦闘機です。
慶尚南道陜川郡から贈った献納機も2種類の
機体の絵葉書が出ています。
献納資金申込書の控えで 他は空欄ですが
年号の昭和十七年だけあるのが読めます。
戦時中のことで ここでも実際の機体の
命名式は行わないで絵葉書の配布のみで
行った為でしょう。
昭和十七年だと九七式戦闘機は製造終了に
なっているのですが 戦時中なので陸軍は
戦闘機の種類を特定できないように2枚の
フィルムをわざと提供して 古い飛行機の
絵葉書を作った可能性もあります。
愛国第一〇六七号（慶尚北道尚州）
この絵葉書では九七式戦闘機です。
愛国第一一七四号（慶北奉化郡）
この絵葉書では一式戦闘機「隼」です。
愛国第一一七四号（慶北奉化郡）
この絵葉書では九七式戦闘機です。
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