Home > 交通史駅名表示板(上仁川駅)
朝鮮総督府交通局にご尊父さまがお勤め
だったASさまより 当時の写真やご指導を
いただきました。機関車の正面にある車体番号表示板が
数字のみなので昭和1桁の撮影だと
いう事です。
昭和2桁になると「ミカサ」「ミカイ」「ミカニ」
のようなカタカナに数字を後に付けた
表示になるのです。今回のテーマの駅名表示板をご覧下さい。
機関車の右手の人々の後方で、下図は
駅名表示板の部分を拡大したものです。
中央に漢字、左右にハングルとひらがな
下のほうにはローマ字で駅名が表示されて
います。列車内のアナウンスは日本語だけですが駅の
構内放送は日本語と朝鮮語を交互で案内を
していたようです。戦争が始まり、鐵道が軍の指揮下で運用が
始まると防諜上の理由からハングルとローマ
字は消されたらしいと聞いています。
理由や時期など正確な事は不明気になるのが駅名の「上仁川」のハングル表示です。
通常の韓国語では「上」の文字がハングルでは
「상」、 「川」の文字は「천」なのです。写真の駅名表示板では横線がひとつ多い「샹」と「쳔」になっています。
京城(ソウル)と仁川を結ぶ京仁線は明治時代、朝鮮で最初に作られた鐵道なのです。
昔の発音がそうだったのかも知れません。現在の駅名は東仁川(동인천)に改称されています。
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