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韓国軍の創設

米軍による韓国軍創設

1945年9月2日 降伏調印が行われ日米の戦争は終了しました。

同年9月9日 沖縄にいた米軍24軍団がソウルに入城、朝鮮総督府の
玄関に掲げられていた日章旗を降ろして星条旗を上げ米軍政庁時代が
始まりました。

韓国人は米国を解放者と呼び、すぐの独立ができると期待して、各党派
ごとに 武装した私兵が独立軍を名乗って乱立しました。
かってに市民から金品を強制徴収する山賊の団体まであったようです。
朝鮮臨時軍事委員会、自治隊総司令部、光復軍国内支隊、学兵団、朝鮮国軍準備隊、韓国革命軍、
長銃団・・・などが主な私兵団体です。

1945年11月13日 米軍は私兵を一括して非合法として禁止、軍令第28号で国防司令部を設置して
正式な 韓国軍の創設を始めることになり、下記のような計画書を作りました。

陸軍:1軍団(3個 歩兵師団) 空軍と合わせて総兵力45000名
空軍:1個輸送飛行中隊、2個戦闘中隊
海軍:海岸警備隊 5000名

1946年1月14日 竹計画(BAMBOO)が始まり、最初は警察予備隊として各道別で募集が始まりました。
南朝鮮国防警備隊が作られて、初代司令官は米国の陸軍中将が兼任しました(John T Marshall)

1946年5月 将校養成のための国防警備隊士官学校を作りました。

募集は順調に進み8個聯隊が最初できました。
1947年12月 3個旅団に改編(9個聯隊)

韓国軍の増設路線はできたので、後は独立した韓国政府が自分でやって欲しいと考え、米軍は撤退
準備に入りました。

独立後の韓国軍

韓国政府が樹立した1948年7月には5個旅団(15個聯隊:約5万人)に
成長していました。

1948年8月 国防警備隊士官学校を陸軍士官学校に改称
1949年1月には7旅団になり、5月に旅団を師団に改編しました。

6月にできた8番目の師団は首都師団と呼ばれ首都防衛を担当
8つの師団にはそれぞれ3つの聯隊があり24聯隊ができました。

米軍は撤退を開始し、韓国軍に下記の武器を無償援助しました。
小銃10万丁、実弾5千万発、バズーカ砲2000門、迫撃砲(数量不明)、
砲弾7万発、車両4万台

それ以前に持っていた武器は105mm曲射砲が57門、少数のバスーカ砲と
日本軍が残した武器や 装備だけでした。

画像は韓国政府樹立記念式典
釜山南区郷土誌(1985年)456頁 (クリックで拡大)

朝鮮戦争直前の韓国軍配置

38度線の国境警備
甕津半島:17聯隊
開城:第1師団
議政府:第7師団
春川:第6師団
東海岸:第8師団
ソウル:首都師団
大田:第2師団
大邱・釜山:第3師団
全州・光州:第5師団


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