写真は朝鮮銀行当時の姿
韓国の通貨発行を業務をしていた朝鮮銀行は
1950/6/12に解散し、韓国銀行に名前を代えて
通貨発行を行う事になりました。
発行銀行が換わると銀行券に印刷してある名前
が異なるので新たな紙幣(銀行券)に交換する
必要があります
銀行名が代わって事務処理や準備で大騒動の
最中の13日後の6/25に
朝鮮戦争が始まりました。
韓国大統領の李承晩は
負けているのに、虚偽の勝利
報道管制を行ないました。
ソウル市民や韓国銀行は対策を取ることができず、
北の兵がソウルに入城してから負けている事に気づき
慌てる事になり混乱が始まりました。
銀行内の金庫に保管してあった多量に未発行の
1000円券と100円券、紙幣の印刷原版、印刷機器が
無傷で残され、北の手に入りました。
北は占領下の物資調達や経済撹乱に利用しました。
韓国貨幣図録(高麗書房:1989年発行)312頁
韓国経済が崩壊することを恐れたGHQは日本の
造幣局に新紙幣の印刷を緊急依頼しました。
日本政府は韓国の戦時経済混乱を防ぎ、再建を
助ける為、徹夜で新紙幣のデザイン、原版製作、
印刷と働きました。
韓国銀行は9/15の仁川上陸と同時に通貨交換
業務を始める事が
できました。
画像:韓国貨幣図録(高麗書房:1989年発行)313頁
占領地の経済の安定に日本が貢献した事を
紙幣コレクションのマニア以外の韓国人は
知らない場合が多いようです。
韓国貨幣図録によると日本で印刷された紙幣は
珍品として高価で取引されているようです。
20年前に発行された本なので現在の価格とは
異なります。
画像:韓国貨幣図録(高麗書房:1989年発行)313頁