アジア歴史資料センターを覗いていたら面白い資料が あったのでご紹介します。
当時の記録はガリ版で刷っているのが普通です。
この「戦備魚雷調整月報」を見ると釜山基地として魚雷の
調整部隊が在ったことがわかります。
主要兵器現状とする在庫管理表を見ると九一式魚雷(改二)
がトップにあります。これは 特殊な魚雷で航空機で使用する
ための専用魚雷です。
魚雷は精密な調整が必要となる兵器なので単に貯蔵しただけ
では使えないし、潜水艦、水上艦船、航空機それぞれの用途
別に型式と異なる調整方法があるのです。
兵器在庫表が極秘なのは当然で、それを見ることによってどの
ような部隊を配備できるのか、どれだけの期間戦えるのかすべて
判ってしまうのが普通です。
つまり釜山海軍航空隊と迎日基地(蔚山)に魚雷を
積んで敵の艦船を攻撃する雷撃機部隊を展開できる
体制にあったことを示しています。