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釜山の地図から消された所

釜山府要図(新) 地図上の記号の所の名前が消されているのが確認できます。

上部欄で2箇所、下部欄で3箇所で、合計5箇所です。

影島大橋で影島と 路面電車で結んでいる線路の
配置から 昭和2桁時代と思われます。

戦時下の情報統制の姿です。

地図の製作は明治時代の測量のまま変更がされて
いないようです。

釜山府要図(旧)

大正時代の同じ釜山要図と対照すると違いが分かります。

道路網が粗く、 路面電車も一部区間しか線路がありません。

なによりも地図に無粋な墨の跡がないことが地図本来の
美しさを表しています。

本来の地図は姿はこれだろうと思います。

では 消された欄を拡大してご覧下さい。
何が書いてあったか解読できますか?

文字数はわかりますね
消された場所 消された場所

当時の鎮海湾要塞司令部の検閲で消された場所を解説いたします

憲兵分隊のような軍事設備ではなく水の少ない釜山の特質が良く出ています。
(ネ):伏兵山配水池

桜の名所として市民が集い絵葉書にも
なっている場所です。

韓国なってから上水道作業本部中部作業所に なった記録があります。
今回調べたら中東部作業所と名前が少し変わった だけで活用されています。

(佐賀県立名護屋城博物館所蔵))
(ス):測候所

伏兵山にあって 現在でも
気象台で現役です。釜山地方気象庁

(廿二):遠高見水源池

釜山市民の水道はここの水を使っていました。

戦後は九徳水源池と名前が変わりました。
現在は再開発されて東亜大学病院を中心とした市街地です。

(佐賀県立名護屋城博物館所蔵))
(廿七):無線電信局

重要な施設であることは当然です。

影島の青鶴洞にありました。
現在の名は釜山無線電話局

(3四):水道配水池
現在の地名は釜山鎮區水晶配水池

釜山市民が場所を知っていて絵葉書も出て数年前の地図では明示してある場所を
わざわざ墨で消して流通させる所に末期的な雰囲気を感じさせられます。


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