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江口商会
釜山の富平町一丁目で煙草製造を営む
江口商会がありました。
図のようなデザインで「萬歳（ばんざい）」
「東洋」「満州」の
3銘柄の日本人向けの
紙巻煙草を製造して
販路を展ばしていました。
煙草の名産地である鹿児島が本店で店主の
江口林次郎は鹿児島の生まれです。
当時の朝鮮では自家用の煙草の生産が主で
需要に応じるだけの煙草葉の仕入れが少なく
絶えず原料不足で苦しんだようです。
しだいに煙草生産農家が増えて日本種以外に
米国種、トルコ種なども植え付けが広がり
各地で製造工場も増えていきました。
朝鮮之実業（明治40年）から
大正10年10月 朝鮮総督府外局として
朝鮮総督府専売局が設置されると煙草の製造は
できなくなり、煙草会社は消えました。
工場のあった場所の特定できていません
手持ちの資料は昭和時代だけで昭和の富平町
1丁目は3桁の番地はりありません
明治の頃とは番地が異なっているようです。
広告：在韓実業家名鑑（明治40）
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