fSvjXcAa9J3OA
Home > 昔の生活と文化 > 広告 > 音楽

オーケー レコード

日本統治時代のハングル交じりの企業広告は調べると興味深いことが分かる事が
多いので新聞や雑誌などからコレクションしています。

OK レコード

気分に余裕がある時や読書に
疲れた時 雑誌や新聞の広告
などを眺めて楽しんでいます。

昭和13年の東亜日報の広告です
蓄音機の全盛時代で78回転の
SP レコードの新譜案内です。

画像をクリックすると拡大して
見ることができます。
ハングルのタイトルや歌手の名前で分かるように朝鮮語の歌謡曲・流行歌です。
ポンチャクやトロットと呼ばれる韓国歌謡はこの付近から定着するようです。

残念なことに私は芸能関係の資料のコレクションが少ないのでタイトルや歌手の
詳細など紹介が出来きません。ご存知の方ご指導下さい。

「オーケーレコード」は「帝国蓄音機」の朝鮮版ブランドで戦後は「テイチク」に社名を
改称しています。
1999年日本ビクターに経営権を譲渡、現在の潟eイチクエンタテインメントになりました。


掲示板にドゥビさまから貴重な情報がありましたので転載します。2010/8/28(土)

この広告は昭和13年ですが、実質、朝鮮の大衆歌謡は1935年ころから黄金期とされることが多いです。蓄音器が多く広がり、大衆に新しい音楽を広めたという点では1926年の尹心悳の「死の賛美」からという感じでしょうか。金祐鎮と玄界灘で心中した人ですね。

大衆に大衆音楽が広がる時代が1926年ごろから、そして大衆音楽が黄金期を迎えるのが1935年ころから、という感じではないかと思われます。

お示しの広告に見える歌手もなじみのある歌手が多いです。金貞九、李蘭影、張世貞、南仁樹あたりは、のちに大御所といってよい存在になっていく歌手かと思います。

金貞九「涙にぬれる豆満江」、李蘭影「木浦の涙」、張世貞「連絡船が発つ」、南仁樹「哀愁の小夜曲」(釜山といえば「別れの釜山停車場」が有名でしょうか)などは、耳にされた方も多いのではないでしょうか。

のちには、映画『君と僕』(部分しかフィルムが残っていないようですが)の主題歌を歌うのも、張世貞と南仁樹でした。同映画では金貞九が「落花三千」という曲も歌っています。

広告に出ている「海の交響詩」「愛はいばらの道」は、それぞれに有名な曲ではないかと思います


Home . 釜山旅行の基本情報 . 人物 . 歴史 . 乗り物 . 交通史 . 名所・旧跡 . 釜山の街角風景
. 釜山の街角今昔 . 街角今昔2 . 食べた物 . 昔の生活と文化 . 戦前の絵葉書  . 釜山近代史年表
. 近代史年号一覧