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洗濯
朝鮮時代の洗濯は 汚れた衣類を
竹で編んだカゴに入れて川に持って
行って洗うのが普通の姿でした。集落に近い河原では白衣の婦人が集まって
洗濯する光景が見られたようです。昔は洗剤などはありません。
汚れが酷い時は灰汁(あく)で煮て、白く
することがありました。
通常はこのように平たい石の上で衣類を
叩いて濯ぐことを繰り返したのです。
洗濯が終わると岸辺に衣類を広げて
乾燥させます。広い河原のいっぱいに洗濯を終えた
白い衣類が 広げて干してあったのです。湿度の高い日本とは異なり 朝鮮では
空気がかなり乾燥しています。それで少し世間話をしている間に乾くのです。
日本統治時代になると京城や釜山などの
都市では このような共同洗濯場が作られ
ました。川まで洗濯物を持って行く必要は事は無くなり
便利になりました。
広げて叩き、たたんで叩き、何度も
繰り返す事で白衣の白をより白くする
ことが朝鮮の美を求める姿なのです。写真:上の2枚は絵葉書から、
下の3枚は朝鮮総督府鉄道局製作映画「京城」から
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