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朝鮮時代の商人

 
市場 朝鮮時代で店舗を構えて商売をするのは一部の
大都市だけです。

通常の町や村では毎月6回の市が開かれるので 
そこで商売をします。
市の日は陰暦の1と6、2と7、3と8、4と9、5と0の
日で市場ごとに決まっています。

写真は大邱西門市場


以下は店舗を持った一部大商人の説明です。

商店の主人と同居している店員を内居間とし、通勤する店員を外居間と呼ぶ。

同事居間:

共同経営者に近く、自己資金を出して来客と商談をする。大きな取引は店の
資金とあわせて取引を行なう。
勢力居間:
完全歩合制なので積極的に客を店内に誘引して
商談が成立すると店の主人から手数料(口文)をもらう。
書記:
一般事務を行なう、衣食と固定給与をもらう


客主
業務内容は日本の問屋に近い、違いは宿泊施設を持つこと。
卸売、委託販売、仲買、銀行・両替、宿屋のすべてを兼ねた業務を営む。

取り扱い品目で分かるように商人が担いで移動できる高級品を仕入・卸販売
遠方からの商人のため宿泊設備がある

取り扱い品目
唐木、布糸類、皮類、花莚、扇、貴金属、紙、薬

旅閣
業務内容は日本の倉庫業に近い、卸売、宿泊施設を持つことが特徴。
卸売、委託販売、仲買、銀行・両替、宿屋のすべてを兼ねた業務を営む。

牛馬や船を使う多量の品を扱うので倉庫、牛馬小屋や給餌施設を兼備する。

取り扱い品目
米穀、魚介、塩、煙草、青果

六牟店
専売権をもった小売店舗、7種(絹、木綿、麻、紬、紙、魚介、靴)の品は許可店舗
のみの販売が認められて、それ以外の店が売ると「乱店」として没収と市中引き回し
の厳刑になった。
六牟店の義務として政府の冠婚葬祭で使用する商品を市価の約1/10で納品する。
品切れで納品できないと特権を失う。

六牟店の名称
立店:絹糸、絹布販売
白木店:木綿類を販売
明紬店:紬類を販売
布店:麻布を販売
紙店:紙類を販売
魚物店:干魚、塩魚を販売
鞋店:わらじ、靴類の販売

白木店、紙店、鞋店の3つは「在家」と呼ばれる支店を作ることが許されていた。
六牟店は漢城(ソウル)の鐘路付近に集中していて、2階建ての店舗もあった。

六牟店の専売は金弘集の甲午改革(甲午更張)で廃止された。



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