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靴の広告

靴の広告 韓国の近代史に興味が出ると釜山日報や東亜日報
などの古い新聞を調べることが多くなります。

記事は当然ですが広告欄は素直な世相を反映して
いるので別の意味で面白いものです。

靴の広告は割と多いので最初に取り上げてみました。

今回紹介する広告は大正時代の東亜日報に載った
ものです (1920年4月・5月・6月)

値段が書いてあるので当時の物価が分かります。

右から書いてあるので分かりにくいですが
「経済靴 ○ 都散売」とあります。

これは 都売=卸売り 散売=小売り
卸売りと小売り両方やっていますという意味です。
靴の広告

写真はゴム製の韓国女性用靴です。

皮製の靴と木製の韓国伝統靴と並んで
経済靴という名称の靴の広告があります。

それが護謨(ゴム)靴です。
大正時代に朝鮮各地に護謨製品の工場が
建ちました。

(2009/03撮影)
靴の広告

靴の歴史についてほとんど知らないのですが
面白そうな挿絵のある広告が多いので紹介
していきます。

チャルメラ風のラッパを吹きながら靴の旗を
もって歩く少年

この広告はけっこう多く毎週載せている様子で
目立ちます。
靴の広告

京城(ソウル)でもモガモボと呼ばれるモダン
ガール、モダンボーイが洋服にピカピカに輝いた
洋風の皮靴を履いて街を闊歩していました。

伝統の韓国風の靴から西洋風の靴が流行し
移行していく時代なのです。

その中で 安さを売り物にした広告です。
靴の広告

業務拡張してお客様のニーズに答えるよう
努力しているとあります。

店の場所はソウルの鐘路やその近所が多い
のがわかります。

市内の中央である鐘路の商店街は朝鮮人の
店が集中してしていました。靴屋も多かった
と思われます。

日本人街は今の梨泰院・龍山付近でした。
靴の広告

西洋人の職人を看板にして洋靴専門店で
あることを示しています。
靴の広告

ここは モダンな現代風靴をアピールしています。

西洋風の靴が軽快で活動的だと宣伝しています。

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時代が昭和になると新聞から靴の広告は少なく
なり、見当たらなくなります。

薬の広告が多いのは代わりませんが 韓国の伝統
薬屋さんの店名広告ではなく日本の製薬会社の
広告が増えます。

それと自動車、脱穀機やミシンなどの機械の広告が
紙面を飾るようになるのです。



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