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朝鮮瓦斯電気株式会社
韓国電力公社

  
朝鮮瓦斯電気

釜山府土城町にあった朝鮮瓦斯電気本社の
戦前の姿です。

明治33年にできた 釜山電燈株式会社釜山
軌道株式会社
を買収して 明治43年に韓国瓦斯
電気株式会社が できました。

本社は東京市京橋區木挽町10丁目1番地
支店 釜山大廳町2丁目19番地

会長:牟田口元学、常務:佐藤潤象、取締役
神田静治、 大池忠助、 磯部保次、監査役
小泉策太郎、 五島甚吉迫間房太郎

大正2年に韓国瓦斯電気は朝鮮瓦斯電気に
社名を変更 しました。
韓国電力公社

写真は韓国電力公社で使っている当時の
ままで残っている建物です。
綺麗に残っているのを見つけると気持ちの
良いものです。

釜山の水産王と呼ばれた香椎源太郎が大正4年に
朝鮮瓦斯電気の社長に就任すると次々密陽電気や
晋州電気など周辺の電気会社を買収し 供給網を
慶尚南道全体にまで広げ、勢力を拡大しました。

電気と瓦斯のエネルギー供給だけではなく
釜山の路面電車の経営、東莱温泉の開発など
釜山の発展を支えました。

(2005/08撮影)
代表者 :香椎源太カ
取締役 :野口余波, 金子謹吾, 前島彌, 大池忠助, 迫間房太カ,
監査役 :竹田ユ太カ, 岡田松生, 水野巖, 西野守藏, 南江政一
出資者 :
川北電気企業社(12340), 香椎源太カ(2610), 立花小一カ(1600), 迫間房太カ(1590), 大池忠助(1400),
高瀬政太カ(1300), 西川武十カ(1150), 福永政治カ(1080), 日之出商會(830), 長谷川商會(820),
愛国生命保険会社(800), 佐久間權次カ(610), 鍋島直映(500), 矢代安兵衛(500), 野口朝子(480),
高瀬平治カ(475)  大正10年(1921)

昭和2年本社を釜山に移転、東京本店は東京支店に改称

昭和12年に朝鮮総督府の電気事業統制推進政策で大邱の大興電気(株)が朝鮮南部の大手6社を
吸収合併する形で南鮮合同電気株式会社が設立されました。
これによって朝鮮瓦斯電気の名前は消えました。

朝鮮瓦斯電気

朝鮮瓦斯電気の釜山発電所の姿です。

南鮮合同電気も戦後の朴正煕大統領の命令で
韓国電力株式会社吸収されました。その後
戦後電気会社の国有化で韓国電力公社になって
1998年のIMF管理で民営化され現在を迎えます。

釜山の電気会社変遷表も合わせて
ご覧になると詳細が分かります。

写真は朝鮮瓦斯電気株式会社発達史から
朝鮮瓦斯電気

白にピンクのラインの入った大きなビルの
場所は韓国電力公社の建物があった所です。

当時の朝鮮瓦斯電気の発電所や瓦斯タンクなどの
プラントはこの場所にありました。

手前の大きな道路は昔は 寶水川でした。
コンクリートで蓋をして道路になったのです。

(2005/09撮影)
朝鮮瓦斯電気

近づいてアップで撮りました。

サムソンのマークと「デジタルプラザ」と
書いた看板が見えます。

入ったことはありませんが名前からパソコンや
電子機器の販売店だと思います。


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