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獣疫血清製造所
国立獣医科学検疫院嶺南支院

  

朝鮮牛の日本への輸入によって牛疫が
国内に広がり甚大な損害が出ました。

明治44年4月、勅令で農商務省獣疫血清
製造所官制を発布して釜山の南側の
東莱郡 岩南里に獣疫血清製造所を作りました。

大正7年3月朝鮮総督府の管轄に移行

大正15年同所の蠣崎千春の研究による長期
ワクチンの開発で長期間の免疫を得る事が
できるようになりました。

銅像は初代所長の望月龍三
昭和2年(1927)からは家禽コレラの血清診断液の製造も初めました。

昭和4年(1929)になると製造能力を5倍に拡大し、百万具の病苗を製造できるようになりました。

写真:朝鮮功労者銘鑑(民衆時論社:昭和10年)17頁

米国との戦争に負けた日本はすべてを残して帰国することになりました。

現在の様子です。
建物は新築され、当時の面影はありません。

残った施設は1949年から韓国の家畜衛生
研究所となりました。

1962年から国立動物検疫所になりました。

現住所:釜山広域市西区岩南洞620番地

(2009/12撮影)

現在は改称されて国立獣医科学検疫院
嶺南支院となっているのを門の表札で
確認できました。

後ろの山は岩南公園です。
大型の現代彫刻作品が要所に展示されて
散歩しながら鑑賞できます。

(2009/12撮影)


蠣崎千春の牛疫予防液は昭和5年(1930)の 第一回十大発明家に選ばれています。
(かきざき)
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