大正5年(1916)に釜山の繁華街長手通りの
本町に映画館ができました。
黄色の幟の翻った建物が大正時代の開館した
当初の
木造だったころの相生館の様子です。
周囲の建物で釜山の町の賑わいが分かります。
写真：彩色絵葉書：名護屋城博物館所蔵
明治17年福岡市魚町で生まれた満生峰次郎が
大正2年に釜山に渡り 映画館の事業を思い立ち
ました。
昭和9年の釜山日報より
旧住所は釜山府本町1丁目16
昭和の初め、写真のように相生館は
コンクリートの大きな建物の変わりました。
釜山の繁華街にはいろいろな映画館が競争してました。
洋画や新作邦画を上映する繁華街の相生館だけでは
飽き足らなくなった満生峰次郎は草梁にあった中央劇場を
買収して昭和11年（1936）大生座と改称し、邦画と
演劇公演を専門に
した劇場経営を始めました。
敗戦での日本人引き上げで「大中劇場」として
開業しましたが米軍が接収し教会にしました。
1948年に再度「府民館」の名前で映画館と
して
復活しましたが 倒産。
1953年に「市民劇場」の名で再出発しました。
TVなどの台頭で映画不振の波に呑まれ
1976年
閉館し、撤去されました。
1949年8月：釜山日報より
1968年5月：釜山日報より
現在の様子です。
昭和初期の建物は角が丸くなっている建物事が
多いのです。
この建物も当時の映画館に1階増築したのでは？と
思ったのですが調べたら昔の建物は四角だった
ので
この建物は閉館以後建てられた新しい物です。
現住所：釜山広域市中區東光洞1街15
福岡市魚町：現在の赤坂、大手門、舞鶴の旧地名です。（昭和36年改名）
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