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朝鮮キネマ製作映画

 

高佐貫長ほか釜山の文化人等が設立した朝鮮キネマは1925年で無くなり、一部朝鮮人スタッフは
京城にできた朝鮮キネマに移動したと聞きます。同名の朝鮮キネマが京城で出来た顛末は不明

京城の朝鮮シネマも2年で消えているので分からない事が多くなります。

2箇所の朝鮮キネマの映画作品を分けて置きます。

朝鮮キネマ(釜山)
題名監督脚本封切日形式備考
海の秘曲  尹白南王必烈 1924/11/24 無声
35mm
6巻
映画の監督は李英一の『韓国映画全史』では
脚本・監督が王必烈となっています。
日本映画データベースでは監督が李慶孫になっています。 http://www.jmdb.ne.jp/1924/az004230.htm
寵姫の恋  尹白南尹白南 1925/01/17 無声
35mm
6巻
韓国語で言われる「雲英伝」に該当するものと思われます。
封切日が一致します
一神の装い 李慶孫王必烈 1925/3/28 無声
35mm
7巻
村の英雄 王必烈王必烈 1925/10/19 無声
35mm
闇光 王必烈1925/?/?無声
朝鮮キネマ(京城)
題名監督脚本封切日形式備考
籠の中の鳥 李圭卨津村秀一1926/06/19 無声 35mm 7巻「籠の中の鳥」は韓国では普通「籠中鳥」とされ、
羅雲奎が助演で出ています。
卜恵淑と羅雲奎の主演ともされます。
その後ずっとおなじみの女優になる卜恵淑のデビュー作。
羅雲奎はこの作品によって脚光を浴びたといいます。
これが『アリラン』のシナリオを津守に渡すきっかけ
にもなったと言われているようです。
http://busan.nekonote.jp/korea/old/fukei/naka/toko/cinema.html
アリラン 羅雲奎羅雲奎 1926/10/1 無声 35mm 9巻
風雲児 羅雲奎 五奎女史1926/11/1 無声 35mm 8巻
仮面踊り 羅雲奎沈薫 ? 無声 35mm 8巻仮面踊り」についてはたしかに沈薫が脚本を書いていますが、沈薫自身、この作品の映画化に挫折したようなことを10年後に書いていますし、『韓国映画全史』によれば鶏林映画社はこの「仮面踊り」に該当すると思われる「タルチュム」を再三やろうとしたものの、結局、意を遂げることはできなかったとあります。これは本当に作品化されたのでしょうか。フィルムのリール数まで記していらっしゃるのでおそらくそれなりの根拠はあるのでしょうが、これはおそらく上映されたということが知られていない映画ではないかと思います。
野鼠 羅雲奎羅雲奎 1927/4/14 無声 35mm 7巻
金魚 羅雲奎金容国 1927/8/06 無声 35mm 11巻 
角のとれた
飴牛 
金兌鎮金兌鎮 1927/11/5 無声 35mm 10巻 「角のとれた飴牛」は「プルパジンファンソ」ですが、こういう日本語名で発表されていたのでしょうか。この作品は羅雲奎が朝鮮キネマを抜けた後に作られたもので、朝鮮キネマの最後の作品(つまり6番目の作品)ではないかと思われます。
七番通小事件 羅雲奎羅雲奎 1936/11/15 無声 35mm 7巻「七番通小事件」は1934年11月に封切されたもので、羅雲奎の大邱撮影所で制作されたものと『韓国映画全史』はしています。たしかに、この時期には朝鮮キネマはすでにありませんから、朝鮮キネマの作品ではないものと想像します。

朝鮮劇映画作品リスト(1919-1993)中田久人著を参照しました。
映画の備考欄は掲示板へのドゥビさまの書き込みの抜粋です。


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