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松尾商店釜山支店

 
松尾商店釜山市店

大阪で蝋燭製造の修行した立石良雄は明治44年
釜山に渡り、釜山府富平町3丁目に家を借りて
松尾商店釜山支店を開きました。

当時はまだ灯油ランプは高価で庶民は蝋燭を
使っていましたが 蝋燭はすべて内地からの
輸入でした。
松尾商店釜山支店が朝鮮で最初の蝋燭製造工場に
なったのです。商標は競馬票

写真は富平町3丁目の店舗・工場と積み上げたローソクの箱

当時の朝鮮で作られていた蝋燭の原料は木蝋で家内
工業的な 生産しかありませんでした。
パラフィンとステアリン酸を使って大量にローソクを作る
近代的な工場は無かったのです。

材料のパラフィンとステアリン酸は 同時期に牧島にできた
ラジング・サン製油所から供給がありました。
大正2年 ライジング・サンから独自の商標(旗票)のついた
蝋燭を請負製造を求められたので、今までの競馬票の製造は
停止して旗票の蝋燭の専属工場になりました。

大門印は独自ブランドで、釣鐘印はOEMかもしれません。

大正7年5月 蝋燭工場を兄弟の立石直作に譲り 立石良雄は
石油販売業に専念することになりました。

同年12月 火災で工場が全焼、翌年 富平町4丁目で再建

大正8年 松尾商店から営業譲渡を受けて松尾商店釜山支店を
立石商店に店名を変更しました。

広告:釜山仕入案内(大正四年)中86



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