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荒井旅館
荒井旅館は釜山停車場近くの便利な場所に
あり、木造3階建で客室は22室です。
釜山で最大の旅館として繁盛していました。1953年の大火でこの付近は焼野が原になり、
荒井旅館の建物も焼失しました。旧住所: 釜山府栄町1丁目38
電話:742
福井県坂井郡磯部で生まれた荒井信之は
最初 輸出向けの羽二重機織の業をやって
いました。仕事に疑問が出たので釜山に
視察に出ると、釜山が将来発展していく
様子を感じ取り、ここで旅館経営の決心を
して 本町一丁目に手持ちの250円を元に
明治38年に旅館を始めました。繁盛して駅前に荒井旅館を新築移転したのです。
大正4年 長男の薫樹に荒井旅館京城支店の
開業を命じ、大正6年は 温泉地の東莱にも支店を
建てました。釜山旅館組合長を15年務め、全鮮旅館業組合長
釜山府協議員写真2枚 朝鮮及満州に於ける北陸道人史379頁
広告:在韓実業家名鑑(明治40年)97頁
現在の様子です。釜山中部警察署前の陸橋の下から撮りました。
バスの後ろは釜山消防署です。
消防署の右手の高層ビルの場所に荒井旅館が
建っていました。釜山広域市中区大昌洞1街
(2006/12撮影)
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