十八銀行群山支店
長崎に本店を置く十八銀行は朝鮮の金融
事情の活発化を受けて釜山(明治30)
仁川(明治23)、元山(明治27)に 支店を
開きました。
明治39年群山と羅州に支店を作りました。
朝鮮では内地より金利が全体的に割高で
経営上 有利と判断したからです。写真は明治40年の十八銀行群山支店です。
昭和になって新しい建物に立替られましたが
昭和11年朝鮮総督府の財務局の指導で 朝鮮に
在った9つの十八銀行支店をすべて朝鮮殖産
銀行に 譲渡することになりました。十八銀行は朝鮮から撤退し、朝鮮殖産銀行群山支店
として敗戦を迎えました。
日本人はすべての資産を置いたまま帰国することに
なりました。
日本人が去った後のこの付近一帯は寂れた
場所になったのです。
その後いろいろな店舗に変身した様子です。看板には「国賓音楽ホール」と書いてあるので
ナイトクラブだったかもしれません。
正面の拡大です。
硝子にビデオ、冷蔵庫、洗濯機と書いたシールが
読めるので中古電気屋にもなったのでしょう。これも現在は倒産して空き家になっています。
(2007/05撮影)
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