釜山府幸町一丁目の大火事
昭和13年ごろの釜山府幸町一丁目にあった
映画館の大平館と
付近の様子です。
大平館は大正12年に新築された木造の活動
映画館です。
食堂や雑貨店などが映画館の周りにあって
人々の集まる賑わう界隈でした。
昭和14年ごろの映画館「大平館」を中心とした
周辺地図です。
密集した市街地の様子が感じられると思います。
釜山商業38回生の方々が作った地図から
一部を切り取りました。
昭和18年11月19日未明に幸町一丁目の映画館「大平館」から出火して付近一帯が焼失しました。
昭和18年11月20日の大阪朝日新聞（南鮮版）の記事です。
火の用心
釜山で一晩に火災四件
釜山府幸町1丁目劇場大平館の火災をはじめとし十八日夜から十九日**にかけて
府内牧ノ島アスファルト工場、草梁町東京トラック修繕所、釜田里田村有*氏方など
一夜に四件の出火があり、原因はいづれも温突や火鉢の不始末で十九日釜山消防署
では***へ府民ヘ一層火災の予防の注意をよびかけた。
釜山大火の羅災者 別面所報＝釜山府幸町一丁目劇場大平館（山本京太郎氏所有）から
十九日午前零時二十分出火損害八十万円に上がったが焼失家屋の世帯主は次の通り
全焼
山本京太郎 池田三郎 大嶋房次郎 中島清七 小西あや子 田原三太郎 白石實
道久こゆき 白*俊夫 赤星亀喜 草野只雄 山岡留太郎 芳崎武雄 田中はな子
一部焼失
三井カメ 川井音吉 白石小一郎 村上良三
不明の文字は * で表示
米軍が昭和20年（1945）8月に撮った写真です。
出火元の映画館を中心に10数軒が焼失し、
建物が消えて空地になった様子が分かります。
40階段文化館所蔵
google-mapで見た現在の様子です。
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