朝鮮博覧会.8
陳列館案内(慶会楼北付近)
朝鮮博覧会の案内図です。
北が右になっています。真ん中下の入口から入って
慶会楼に突当り、左に曲がり
慶会楼の池の周囲を回わるのが
コースです。この頁では慶会楼の北側周辺の賑やかな
通りの両面に並んでいる陳列館をら遊園地の
子供の国までのご紹介を致します。
北海道館
東京館のすぐ隣にあって北海道の時計台を
イメージした陳列館です。内部は陳列場、即売場、試食場の3部門に
なり、農産、水産、鉱産、毛皮類を陳列。
特産品を廉売にて即売し、料理も堪能できる
ようになっていました。
樺太館
中央にオットセイとロッペン鳥の剥製を
多数配置した海豹島のパノラマがありました。国境制定議定書の展示や樺太の歴史、大泊港や
豊原の市街地の様子の説明オットセイ毛皮、狐毛皮など樺太特産品を展示
海軍館
建物全体が軍艦のようになっていて、戦艦、潜水艦など
各種の軍艦の模型がが並んでいて、観艦式、海上航空戦
軍港・要港の施設などが模型で展示してありました。会期中 海と海軍に関する活動写真の映写もありました。
陸軍館
海軍の隣は陸軍館で明治維新から日清・日露の両戦役
を経て現在までの戦争・兵器の推移、各種大砲、防空
兵器など、地上戦、航空戦のパノラマ展示外側には実物の戦車を飾っていました。
文化住宅
朝鮮建築協会の出展で中産階級向けの住宅展示見本が3棟並んでいます。隣は子供の国です。最初の北海道館の道の向かいの満蒙館から
子供の国まで 説明します。
満蒙館(200坪)
関東庁と満鉄の合同経営で10万円を投じて満蒙の
色彩が出るデザインの陳列館を作りました。階下は陳列場、階上は接待所になっていました。
満蒙の交通模型を中心に農業、鉱業、畜産を紹介
大連の塩田、渤海の網漁、満蒙の生活を模型で展示し
特産品を巧みに陳列してありました。
台湾館
建物は台湾風に作り、中庭は熱帯植物園になり
台湾の5大産業を表示する回転陳列がありました。出展、即売、喫茶の3部門に分かれて、米、砂糖
青果、樟脳、茶の産業品と水産、珊瑚、芋麻、パナマ
蛇皮細工などを出していました。
写真左の塔はサッポロビール塔です。
水産館
陳列館の外側に大きな有鬚鯨の骨格標本が飾って
ありました。中央に灯台をおいて回りに朝鮮の水産物や水産試験場の
試験品などを陳列し、缶詰や乾海苔の実演もありました。
野外劇場
野外劇場では写真の京都名物の「京都六斎」など多彩な
演舞で観客を喜ばせていました。水族館
ガラスの天井から秋の日がさしこんで 中央の池には
自由に泳ぐオットセイや川獺がいて、水槽には朝鮮の
沿岸に住む魚が泳ぎまわる姿を見る事ができました。宮島館
朝鮮新聞社の特設館で大きな赤い鳥居でを宮島の
様子を現していました。休息室、新聞閲覧室、各種
販売店などがありました。横に天一薬房塔が立っていました
江原道館
丸太作りで 休息室と食堂です。
子供の国
江原道館前のから遊園地を外周を囲む汽車のレールの踏切を
渡ると子供の国です。 2つのトンネルの中がパノラマになっていて世界と朝鮮を
一周する仕組みになっていました。猛獣狩館、京城日々新聞社館、海底遊行館、世界旅行館
幼年運動館など子供が楽しめるようになっていました。回転木馬、家族用ブランコ、飛行塔、象型滑り台など
最新の遊具が並んでいました。
Home . 歴史 . 交通史 . 昔の生活と文化 . 共進会・博覧会