朝鮮戦争の概略
呼称
当事者によって呼称が異なります。序日本国内では朝鮮戦争：朝鮮動乱：朝鮮事変と通常呼びます。
韓国＝韓国戦争またはユギオ（6.25）
北朝鮮＝祖国解放戦争
中国＝抗美援朝戦争
米国＝KOREA WAR
昭和20年（1945）9月2日 (降伏調印）
日本は敗戦で台湾、朝鮮、南洋群島の植民地をすべて失いました。昭和23年（1948）
ソ連と米国は植民地だった朝鮮を38度線で分割占領・統治することになりました。
米国など占領軍は5年程度の信託統治の後の独立を考えていました。
韓国国民は朝鮮半島の南だけ先に選挙して分離独立することを唱えた李承晩を選びました。本
それで 米国も南側だけの韓国の独立を許可しました。1948年8月15日 大韓民国が成立。（以後 南と表示）
同年9月8日朝鮮民主主義人民共和国も金日成を首相として成立宣言（以後 北と表示）
南北両国ともに民族統一を唱え自国を唯一の政府として
占領軍のソ連・米国に撤兵を 要求しました。
昭25年（1950年）
6月25日の日曜日 北が南に侵攻。昭26年（1951年）
6月25日 国連安保理事会で 北の侵略と宣告：米国参戦
6月26日 崩れる前線
6月27日 ソウル陥落
8月 大邱・釜山の防衛線 釜山橋頭堡
9月15日 米軍は仁川上陸で反撃開始
10月7日 国連軍・韓国軍38度線突破
11月25日 中国参戦：米軍退却
12月 中国攻勢でソウル陥落
1月 米軍反撃開始
3月 国連軍 38度線 再突破
4月 マッカーサー解任と休戦提案 中国軍38度線を突破
5月 国連軍 38度線 3度目の突破
7月 休戦会談と戦線膠着
昭27年（1952年）
5月 捕虜収容所の巨濟島で暴動昭28年（1953年）
6月 米軍が水豊ダムを爆撃
10月 捕虜問題で会談の無期休会
3月30日 休戦会談再開結
7月27日 休戦協定署名
問題は戦争が終結したのではなく戦闘を停止する休戦協定が結ばれた事です。
南の大統領李承晩は休戦署名を拒否 戦争継続を唱えます。
仕方なく 南を除き 米（国連）、中、北の3国で休戦署名が行なわれました。
民族の統一を唱えて民族同士が殺し合いをし、国土を荒廃させ、家族が
分断する悲劇が残っただけで、戦争前の状態に近い姿で終わりました。
南北は戦争状態から完全に抜けているのではなく現在も見えない緊張の中で
平和を模索しているのです。
写真は陜川の映画撮影場（平壌の市街戦） : 朝鮮戦争 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15
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