貴サイトの釜山市電の項への訂正のお願い。 | |
ナカイ | 10/29(月) 22:33:40 No.20181115101349 |
お初にお目にかかります。韓国・朝鮮の路面電車を研究しております、ナカイという者です。 日本で最も韓国の路面電車について充実しておられます貴サイトは常々拝読しております。 今回は釜山市電の項で、私から訂正をお願いしたい箇所があり連絡いたしました。 訂正箇所は以下の通りです。 "交通機関が壊滅するとの危機感をもった米国はロスアンゼルス市が市電を一部廃止してバスに切替をしたことを受け、昭和25年(1950)韓国に100台を援助しました。" →朝鮮戦争直前に韓国へやってきたのはロサンゼルス市電ではなくアトランタ市電の800形および900形です。(現在、東亜大学で保存されている車両のことです) アトランタでは1949年に市電が全廃されており、これがソウルと釜山に譲渡されています。私の調べでは、1950年にソウルに28台、釜山に若干台(正確な量数不明)、1952年にソウルと釜山に20台ずつの導入を確認しております。 なお、これ以降の米国製電車の導入はHL形(HL形制御装置を用いていることが由来です)ことロサンゼルス市電H系になります。ロサンゼルスでは1955年に市電の一部廃止があり、バスに置き換えられたため車両に余剰が発生したのです。 "釜山市に電車事業を移管し、1968.5.20付けで釜山の電車事業廃止になりました。" →釜山の市電は1968年の廃止まで韓国電力の運営で、釜山市の介在は1966年ごろ韓電が電車事業の譲渡を要請したということだけです。 1966年に韓電が経営していたソウル市電のソウル市への事業譲渡が成り、この流れで釜山市にも打診をしたのだと考えられます。 "備考:1950年のロスアンゼルスの市電の廃車は約300台 100台は韓国、100台はチリ、100台はエジプトに無償供与されました。" →1949年に全線廃止になったアトランタ市電のことかと思われます、300両も廃車が出たということを私は確認しておりません。出典を教えてください。 また、1962.9.30付の車両実態についての表を公開されておられますが、この表の出典も教えていただけますでしょうか。 蛇足ですが、昨年「ソウル釜山市電500形」という本を自費出版し、現在は有償でデータ配信をしております。 戦後の釜山市電について触れておりますので、もしよろしければご覧ください。 https://dai6ka.booth.pm/ Twitterもやっており、日々韓国の路面電車についてつぶやいております。(アカウント:@denenline)よろしければフォロー願います。 |
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