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風雪の海
カナダにお住まいのきのこさんのブログで
「戦前の浦項に生まれたお母様」のタイトルで
興味深い記事がありました。戦前の浦項の個人記録は読んだ事無いので、
ご主人が自伝を書いた本がある事を聞き嬉しく
なり、探してみました。ところがマイナーな自伝小説なのでamazonや
中古市場を探しても在庫がありません。淡路島の生まれというキーで兵庫県立図書館の
HPを検索すると・・・やはりありました♪最初の本なので郷里の図書館に寄贈してあると
予想したとおりでした。
裏表紙です。
私の住む福岡市図書館と兵庫県立図書館相互貸借
資料の契約ができているので取寄せの申請をして
届くのを楽しみに待っていました。本が届いたと言う連絡が来たので図書館に
出かけて、カウンターで本の裏を見ると鳥取県立
図書館のシールがあります。鳥取県はマイナーな本を置いているのだなぁと
感心しながら本を読み始めました。出版:栄光出版社
上巻:昭和57.11:ISBN4-7541-8221-7 C0093
中巻:昭和58.8:ISBN4-7541-8315-0 C0093
幸運にも本の中に新聞切抜きのコピーが挟まれて
いました。(クリックで拡大)
毎日新聞 鳥取版:昭和57年11月23日作品はまえがき、あとがきが無く、いきなり本文
なので この記事が彼の概略を知るすべてです;記事の中で作者の平岡さんは鳥取県境港に住む
漁民作家だと紹介されています。
79歳で最初の出版物「風雪の海」上巻を出す。生れは兵庫県淡路島で晩年は鳥取県で過ごされた
ようです。上巻は郵便局員から武者小路実篤の新しい村に
入り、自活するため漁夫に転進して渡鮮、夢が
敗れて淡路島に戻るまで中巻は漁船の発動機工場で働くが、再度 漁夫に
なって朝鮮に渡り、浦項で生まれた女性と結婚、
漁業を続け、4人の娘と長男ができ、戦争末期の
昭和20年朝鮮から漁船に家財道具を積んで
淡路島に 引揚するまでです。下巻は 戦後の様子を書く予定だと新聞記事にあり
ますが・・・見当りません;
執筆途中で亡くなったかもしれないと考えています。
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